速いもので,前回から1か月も経ってしまいました.
報告書の後編です.
ところで「「視察」で「花の都」の塔の前で記念撮影されたことや地方議会の議員さんが「視察」でビジネスクラスを使われたことの理由について,ご本人さんたちは「報告書を出す」ということでしたが,本当に公開されたのでしょうか.世事に疎いもので,ついぞ小生の眼には入ってこなかったのですが....
さて,UI Urbana-Champaignでの調査研究から帰国後「報告書」を出せとのことでしたので,収集したIowa,Pittsburgh,Wisconsin Maddisonの各大学の膨大な教育資料に基づいて,教育内容の各大学での相違についてA4で厚さ10mmほどの重厚な報告書を提出しました.
数日後,事務長さんから呼び出され,「先生,申請時の滞在先以外に行かれては困ります」と言われ,「イリノイ大以外の報告書は割愛してください」と言われてしまいました.泣く泣くUIのものだけにして提出したところ,またまた呼び出され「少々分量が多いので減量してください」との指示がありましたが,十分に減量しきれずに提出したところ,またまたまた呼び出され「先生が向こうでされたご努力には敬服いたしますが,報告書はこのようなものです」と言われて「チラ」っと見せられた先輩たちの報告書は「かくかくしかじかの目的で,●月●日から×月×日まで,どこそこに滞在し,当初の目的を達成し,有益な結果を得たので報告する」という2行ほどの報告を記した1枚のスカスカのA4紙でした.すなわち,内容の報告書ではなく,「行って無事帰ってきたよ」の報告だったのです.
国費使って,たいそうな目的で海外に出たのに,こんな報告書はけしからんではないですかと言いましたが,事務長さんは随分困られていました.当時の事務長さん,お名前は伏せますが,申し訳ありませんでした.
現地では他の中央省庁からの,おそらくは上級職のエリートの方にもお会いしましたが,これが国を導くための留学というのかという思いで心の中で怒っておりました.ひょっとするとその頃から前頭葉の萎縮が始まっていたのかもしれません.
報告書,徒然.
TOUCH VPF(口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能)セミナー参加者募集中です.