TOUCH口腔機能回復センター http://touch-clinic.jp/ (舘村歯科クリニック内) 一般社団法人TOUCH http://www.touch-sss.net/

口腔機能の歯医者-DocTak舘村卓のささやきⅡ

摂食嚥下障害や音声言語障害に悩む方々のお役に立てる情報を提供します.

TOUCH Team for Oral Unlimited Care and Health
限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団
口腔機能の歯科医師 舘村卓は以下の代表を務めています
TOUCH口腔機能回復センター(舘村歯科クリニック) http://touch-clinic.jp/
一般社団法人TOUCH http://www.touch-sss.net/

9月_スーパームーン

スーパームーンと一緒にウェビナーアドバンスト募集中です.

 

8月31日,スーパームーンとのことでスマホで事務所の上の月を撮影しました.この月眺めていると,今年の酷暑,猛暑,激暑が嘘のようです(まだまだ収束しないそうですが...).

先日,興味深い記事を見ました.処理水に含まれる「普通にそこにある」トリチウムのことで,諸外国の中にキャンペーン張っているところがあります.普通にあるのにマスコミも大きく取り上げていることもどうかなと個人的には思っているのですが,その記事は「近大がトリチウムを除去するフィルターを昨年完成していた」というものです.なぜく国が支援しないのかの不思議は,その記事の主が云うには,「『洋物』のALPSに実績があるから,新しい『国産物』取り上げてトラブル出たら採用者(国や東電)が対応できないから」としていました.んー,何となく理解できるようなことが,大学にいるときにもあったなぁ,と思わず納得しました.

SONYPanasonic,HONDA,なぜ世界TOPになったのかを考えると,今の日本が,今後世界をリードできないような悲しい気持ちになります.

研究費の申請に「実績」を示させることは,既に既存の研究ですから,新たなものでは研究費は出ないことになります.「言葉」は新しくても,基盤は旧態のままでは,なかなかですが,学会でも同様かな.嚥下障害のガイドラインも,「立派な先生」が云われたことが何年にもわたって検証されずに使われているのは学会の無責任ではないのかと思ってしまいます.

清々しい月を見てる間に「ドロドロ」の気分になってきました.乞うお許し.

さて新たな事例を交えたウェビナーの募集中です.詳細はこちらまで.

2023年8月31日スーパームーン

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暑中お見舞い_ウェビナーアドバンスト募集開始です.

7月30日,8月6日にウェビナー基礎B(評価)を終了いたしました.次回のアドバンストウェビナー(症例紹介)の募集中です

 

Covid-19が5類に移行しましたが,なかなかphysicalなセミナーではなく,ウェビナーでの講演が常態化しそうです.会場設営,協力者の募集,テキスト印刷発送,などのわずらわしさが無く,何よりも会場の都合によって開催可能な日程の制限が無いのが助かります.

次回ウェビナーは事例紹介です.私の医歯薬出版から出しているテキスト「摂食嚥下障害のキュアとケア第二版」に記載の事例を基本に新しい事例を追加して解説します.

9月10日,23日開催です.詳細はこちらからどうぞ.

 

今夏は,酷暑,猛暑,激暑と表現する方法が考えられないほどですが,読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか?脱水予防には最も不適切なビールの写真で申し訳ありません.息子のプレゼントのクラフトビールです.撮影後,美味しく頂きました.

息子のプレゼント

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第74回 小児口腔機能療法ウェビナー終了しました.基礎B受付中です

6月11日,7月2日に小児口腔機能療法ウェビナーを開催しました.多くの方々のご参加を頂戴しました.昨年にプロトタイプのウェビナーを開催しましたところ結構お困りの方々が多かったようです.

次回は,評価についてのウェビナー基礎Bです.VEやVFなどの指示に従える方にしか用いれない評価方法は認知症の爺ちゃんや婆ちゃんに用いれるのでしょうか?口腔容積が個人ごとに異なるのに一定量のプリンで評価できるのでしょうか?一定量の水嚥下時の所見はとろみをつけた場合も同じでしょうか?

異なっているのは明白ですが,何故か「立派な先生」が云われているので,学会でも標準検査とされていますが,これらの生理学的背景はあるのでしょうか(浅学の私は知りません).

段々高齢になり,前頭葉が萎縮してきて短期になっています.困ったものです.

先日,世界最高の研究水準を目指す「国際卓越研究大学」に,東大,京大,東北大が推薦され,10兆円規模のファンドの配布先として認定されるようです.何となく出来試合のような気もします.

研究費に関しては,随分以前から,「選択と集中」としてactiveと見做された研究に配布されるようになっています.この「選択と集中」は正しいのでしょうか?誰が選択するのでしょうか?選択の基準は何なのでしょうか?今,世界で凌ぎあっている研究なら,新しい研究ではないですが,残念なことに選択する人が知る「現在のトレンドの研究」は既に遅いように思います.これまで日本でノーベル賞を取られた研究には,かなり当時は見放された内容のものもありました.これは論のあるところですが,申請する際に「これまでの実績」を示すことが多いですが,これからのイノベーションを起こす研究にはお金は来ないということのように思います.

時代を変えるのは「よそ者,馬鹿者,若者」.

少々,湿気のために欲求不満になっておりました.お目汚しで申し訳ありませんでした.

 

TOUCH摂食咀嚼嚥下ウェビナー基礎B,受付中です.

詳細はこちらから.

 

 

第73回基礎A終了しました.第74回小児口腔機能療法ウェビナー受付中です

5月7,14日の両日に表記TOUCH摂食咀嚼嚥下ウェビナー基礎A終了しました.

 

Covid-19は第5類に移行しましたが,なかなか以前と全く同じ雰囲気ではないですね.今年から愚息が京都に住み始めたことで京都に出かけることが増えましたが,海外からと思われる人々はマスクなしなのに,邦人と思しき方々はマスクして歩いています.少々奇妙な景色です.

TOUCHもウェビナーがroutineになり,physicalな講演や実習から随分とご無沙汰です.しかしながら,特に実習はウェビナーやリモートでは「勘所」が掴みづらく,今年は是非とも実習を含めたphysicalな講演を考えたいと思っています.

と言いながら,次回は6月11日,7月2日に,昨年試行して好評であった「小児口腔機能療法」についてのウェビナーを開催します.離乳は母子手帳通りにできるのか(早産の子供さんでも)? 母乳がうまく摂れないと舌小帯延長術(生後直後の舌小帯の長さは)? 顎の発達のために硬いものを食ないといけないの(どれほどの硬さ)?1口30回噛まないといけないのか(アイスクリームも)?これらは子育て中の親御さんからよくお聞きする質問ですが,適格に答えているテキストはありません.

代表的なテキストの答えではとんでもないことが書かれています.実際にそれらを提示して,ではどうするのかについて生理学から考えていきます.

詳細はこちらからどうぞ.

昨年,事務所の雨戸の戸袋に「イソヒヨドリ」が営巣し,子育てしていました(下の写真の右側,卵が6つ).残念なことに,その時のひな鳥はカラスに狙われたようでした.今年も美しい鳴き声が頻繁に聞こえるので観察すると,親鳥(左写真)が餌を一所懸命に運んでいます.口から垂れているのが「餌の虫」

上手く無事に巣立ってほしいのですが,巣立った後の巣をどうするかも悩ましいところです.

イソヒヨドリの親と昨年の巣

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嚥下食て?(摂食咀嚼嚥下基礎セミナーAの紹介もかねて)

少々時間が経ちましたが4月8日の日経新聞に「飲み込みやすい『嚥下食』フレンチや懐石料理でも」という記事が載っていました.プロの料理人が,高級料理を「嚥下しやすい」「スプーンですくえるやわらか」料理にして,高齢者に優しいサービスで画期的であるというような記事でした.

読んでいる途中から,少々複雑な気分になってきました.健康状態にかかわらず高齢者にとって,恐ろしいことは低栄養から生じるサルコペニア(筋肉が少ない状態)によって生活ができなくなるフレイル(ティ)です.したがって,良質の食事によって栄養摂取することが重要なのですが,問題はいかにしてその食事を良好に吸収させるかへの対応です.咀嚼を要しない丸呑みできる柔らかな食事では腸管の蠕動運動は低下し,消化管は廃用性委縮して栄養吸収状態は悪化します.

飲み込みやすい食事というのは,咀嚼する必要がない食事と言うことになります.咬合力は体重程度の強さであると言われていますが,運動生理学では最大に出せる筋力の20%以下の力では筋肉は廃用化すると言われています.また,大きな力を出せる筋肉では,使っていないと1週間で15%筋力は低下するとされています.

お年寄りに優しい,噛まなくて良い柔らかな食事を継続していると,そのうちに食事が食べられなくなり,さらに低栄養に陥る可能性を否定できません.

だから口で咀嚼して食べないといけない食事が良いのですが,咀嚼することで舌が左右に運動して食塊の送り込みが複雑になり,誤嚥リスクが高まってしまいます.

『だから咀嚼の必要のない柔らかい食事なのだよ』と言われそうですが,下の写真をご覧いただきたいと思います.写真は,被験者が明治HDの「メイバランスソフトjelly(ちょうど離乳初期食から中期食への移行的な物性です)」を,ティースプーン軽く一杯(写真左)とカレースプーン山盛り(写真右)を摂取した際の咬筋筋活動を示しています.ティースプーン一杯程度であるとほとんど丸呑みで処理するのですが,同じ柔らかさであっても一口量が多くなると(右)一気に処理様式が複雑になり,咀嚼様運動によって処理しなくてはならなくなります.すなわち,「柔らかい」嚥下食も,提供方法や食事方法によっては誤嚥リスクは高まることが判ります.

長々と記しましたが,新聞記事になると正解であるかのようにして現場で使われることが恐ろしいです.現在,TOUCHでは,摂食咀嚼嚥下基礎セミナーAの募集中です.上記したようなことの生理学的背景について優しく解説します.

ご興味のおありの方は,こちらからどうぞ.

一口量と処理様式

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第73回基礎A,第74回小児口腔機能ウェビナー申し込み開始しました.

今年度のシリーズセミナー開始しました.

日差しは春そのものですが,まだまだ肌寒い日が続いております.「花冷え」というよりも「冬のまま」桜が咲いている,というような感じです.寒くて鼻汁が出るのか,昨年の20倍の飛散量と言われている「花粉」が原因なのか判りませんが,鬱陶しい限りです.読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか.

さて,今年度のシリーズセミナー,例のごとく基礎Aから開始いたします.なぜ口から食べないといけないのか,なぜ口から食べるのは怖ろしいのか,指示に従えない小児や認知症の高齢の方にどのように考えて取り組むのが良いのかを,生理学的に解きほぐし,生活環境に応じた取り組みの考え方を,3つのキーフレーズにまとめて解説します.
開催は5月7日,14日です.両日とも講義内容は同じです.

詳細はこちらからどうぞ.

 

引き続いて,昨年試行しました小児の口腔機能訓練についてのウェビナーを,正規のシリーズに入れて第74回小児口腔機能ウェビナーとして募集開始しました.
母子手帳どおりの時期に離乳食にしたけれど,うまく食べてくれない?
・うまくおっぱいが飲めないので舌小帯切除術した方が良いと言われて心配.
・顎の発達のために固い食事にするよう言われたが食べてくれない?
立派なテキストであっても,木で鼻をくくったかのような(エエカゲンな)回答が堂々と記載されています.ではどう考えるのかについてお話いたします.
開催は6月11日,7月2日です.両日とも講義内容は同じです.

詳細はこちらからどうぞ.

 

猫額庭の枝垂れ桜

梅は終わり,ようやく桜です.残念ながら,花見で一杯には寒すぎます.残念.

 

 

 

 

第72回 TOUCH口蓋帆咽頭閉鎖機能ウェビナー

3月5日,12日開催の口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能ウェビナー終了しました.

マニアックな,でもspeechと嚥下臨床に必須の口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能ウェビナー終了しました.

マスクの着用義務が緩くなり,WBCの放送を見ていても「密」でも,以前ほど周囲の人々の着用に意識しなくなってきました.ようやく,physicalに仕事ができるようになってきたのかもしれませんが,セミナーの開催はウェビナーを併用したハイブリッドが趨勢になってくるように思います.ウェビナーであれば遠隔地の方々も受講可能ですし,旅費交通費や日程調整は不要でしょうから.

今日も「神戸市社会福祉協議会  市民福祉大学」で,TOUCHウェビナー基礎Aのダイジェスト講義をしましたが,以前は会場に集まることが可能な方しか受講できなかったのですが,時間的や地理的にお越しになれない方も受講されていました.

一つだけ残念なのは,室内でお一人で受講されているのに,マスクを着用されている方が多かったことです.表情が見えないと「ノリ悪し」ですので,状況に応じて緩和されるようになることを願っています.

次回,5月から2023年度シリーズの開講です.

世間は「桜」開花の話題が出ていますが,ここ当地の山奥ではやっと「紅梅」です.

遅い!

猫額庭の紅梅2023

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