TOUCH口腔機能回復センター http://touch-clinic.jp/ (舘村歯科クリニック内) 一般社団法人TOUCH http://www.touch-sss.net/

口腔機能の歯医者-DocTak舘村卓のささやきⅡ

摂食嚥下障害や音声言語障害に悩む方々のお役に立てる情報を提供します.

TOUCH Team for Oral Unlimited Care and Health
限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団
口腔機能の歯科医師 舘村卓は以下の代表を務めています
TOUCH口腔機能回復センター(舘村歯科クリニック) http://touch-clinic.jp/
一般社団法人TOUCH http://www.touch-sss.net/

ウェビナーB 終了しました

「第54回基礎セミナーB(ウェビナー基礎B)評価を極める」終了しました.

背景疾患に関わらない,生活環境の相違があっても,指示に従えなくても可能な評価方法についての解説を,6月28日,7月5日に開催しました.摂食咀嚼嚥下機能の臨床現場で使える評価法のご紹介に多くの方のご参加をいただきました.

f:id:DocTak:20200709172622j:plain

ウェビナーB_看板

 

COVID-19のためにphysicalなセミナーが開催できなくなり,ほとんどの学会や研究会などでも「紙面学会」,Zoom学会などに移行しております.

私たちTOUCHも恒例の基礎Aのウェビナーに引き続いて基礎B(評価)もウェビナーで開催しました.前回同様,北海道から九州までの広範囲の地域から,日程や移動の時間などが制約になりphysicalなセミナーにご参加になれなかった皆様にもご参加をいただきました.

 

physicalなセミナー開催の場合,開催会場の予約状況に応じた開催日の決定,テキストや受講票の印刷ならびに発送の時間,受付要員の確保等々,実施までに多くの時間を要し,さらに受講される方々には遠方からでは宿泊や旅費等の負担から考えると必然的に関西ならびに東京(案外,多くの便があり,TOUCHの開催会場である池田市商工会議所や大阪大学コンベンションセンターは,空港からも近いため便利でした)に制限されます.

ウェビナーでは,開催協力会社が提示するいくつかの制約はありますが,同じセミナーを週を変えて複数回開催することができ,参加者の皆さんのメリットは大きいものがあると思っています.

今回は「評価」について,介入しながら評価する,食べて良いかどうかは問わず,食べているかどうかから始める,TOUCHの評価方法の考え方をお話しました.

 

一方,ウェビナーの最大の欠点は,「息抜きの冗談とギャグが受けているかどうか不明」という大阪人が最大に重要視する点の確認ができないことです.チャットだけでなく発言を許可すればよいのですが,何のセミナーか判らなくなるのでしませんでした.した場合,どうなるのか少々怖いです.

 

次回セミナーは7月24日,26日,8月2日に開催する予定で,実際の取り組みについて事例を提示してお話します.

詳細はTOUCH HPにUPいたします.

ウェビナー基礎A 14日(日)に再度放送します.

ウェビナー基礎A再度2時間ずつに分けて実施します

COVID-19禍でビクビクしながらも生活しなくてはならない毎日ですが,皆さんはいかがお過ごしでしょうか.

少しお話を.

コロナウィルスがACEⅡ酵素を介して細胞内に入り込むことが明らかにされています.ACEⅡの分布局在性については,すでにSARS後の研究によって,肺胞上皮に多いことから罹患した際に劇症型の肺炎に速やかに移行すると言われています.

一方,ACEⅡが,舌粘膜上皮や唾液腺管上皮にも多く分布することが示されています.すなわち,初期に味覚障害が生じることや唾液が少なくなる状態,例えば糖尿病,降圧剤の服用者等に重症化する傾向があることが理解できます.

安全な誤嚥防止姿勢を採り,理論に基づく口腔ケアによって刺激唾液の分泌を促すことが必要ではないかと思います.施設や病院では,外部からの来訪を断っておられるところが多いようですが,万全の防護体制を採って,口腔ケアを行うことは勧められることではないかと愚案しています.

 

さて,先日開催しましたTOUCHウェビナー基礎Aでは,上記したようなことをお話しました.好評であったため,開催まで時間がないのですが,急遽再度開催する予定を立てました.どうぞご興味の御有りの方はTOUCHのHPまでどうぞ.

 

写真は春先に「額描庭」に咲いた梅の実で製造中の梅シロップです. 

f:id:DocTak:20200608171428j:plain

額描庭の梅の実から製造中の梅シロップ

 

TOUCH摂食咀嚼嚥下セミナー基礎A(ウェビナー基礎A)開催しました.

5月23日,24日にウェビナー基礎A開催しました.

f:id:DocTak:20200525140517j:plain


 Stay homeのために多くの企業ではテレワークに,教育場面ではe-learningになっています.私どもTOUCHも4月31日にphysicalなセミナーを予定していたのを中止し,webでのセミナー(ウェビナー)に替えて,去る23日,24日に開催いたしました.

 

 中止を4月に決定してから,ウェビナー開催の案内までの時間がほとんどなかったのですが,2日間で61名の入場をいただきました.physicalなセミナーでは,近畿2府4県からのご参加が多かったのですが,さすがwebですので,広い範囲からのご参加をいただきました.北海道(2),秋田(1),宮城(2),群馬(1),東京(2),神奈川(2),福井(1),富山(2),愛知(2),滋賀(1),京都(7),大阪(11),奈良(2),和歌山(3),兵庫(9),愛媛(1),鳥取(7),岡山(1),広島(1),福岡(1),沖縄(2)でした.ありがとうございました.

 

 4時間のセミナーで,従来の内容をup-to-dateし,新型コロナとACEⅡの唾液腺管上皮や舌上皮での局在性の関係のお話もさせていただきました.ウェビナーの良いところはchatができるところなのに,1回目にはchatしていただいた方のお名前が見えていたことで,不快な思いをされ,ご迷惑をおかけいたしました.1回目の参加者の方々にはお詫び申し上げます.

アンケート内容を参考にして,今後もウェビナーを開催していきたいと思っております.また詳細についてはTOUCHホームページでご案内いたします.

 

TOUCHホームページ http://www.touch-sss.net/

 

ウェビナー基礎Aのお手続き

ウェビナーは怖くありません.ご案内とご説明

 

5月31日予定の基礎Aセミナーの代わりに,ウェブを使った基礎セミナーA(ウェビナー基礎A)を開催することをご報告しました.

ウェビナーの開催を一社TOUCHのホームページで公開しましたところ.「よくわからん」,「手続きが難しそう」,というコメントをいただいております.大体「ウェビナー」て何?というのが多いようです.別に難しいセミナーではなく,従来池田商工会議所で開催していた実セミナー(physicalなセミナーというらしいです)と同じで,設定時間に「ウェッブを使って,どこにいても参加できる」セミナーです.スマホでもタブレットでも,勿論PCでもOKです.

交通費不要,自宅着でOK(お化粧も不要です),飲み物OK,食べ物OK,愛煙家の方では「喫煙可」ですね.提示しているのは開催中のウェビナーの画面です.私が画面(提示の写真のような画面です.すみません,リハのため顔が怖いです)の上でセミナーを行い,皆さんに配信いたします.画面上では舘村一人が登場し,ご参加の方々のお顔は晒されることはなく,プライバシーの漏洩のご心配はありません.

f:id:DocTak:20200505162448j:plain

ウェビナーの画面

講演中には,実セミナーでは困難であった,チャットやアンケート,クイズも考えております.チャットでの質問もお受けします.まるで机を挟んで対話しているような感覚です(それも結構キツイですか).

ご心配になられるのは,「実は,舘村からは私たちが見えているのと違うの」ということでしょうが,大丈夫です.皆さんがパジャマであろうとスッピンであろうと私には全くわかりません.

ウェビナーの良いところはまだあります.お申し込みをいただきますと定期的にメールでリマインドしてくれますのでうっかり参加できなかったということはありません.

詳細はTOUCHホームページhttp://www.touch-sss.net/をご覧ください.

基礎ウェビナーA(ウェブ版セミナー)を開催します.

physicalな基礎セミナーAはCOVID-19のために中止しましたが,ウェビナーを使っての基礎Aを開催します.

随分と長い間のご無沙汰ブログです.COVID-19のために生活スタイルが大きく変わった方が多いのではないでしょうか.読者の皆様にはいかがでしょうか.私は,もともと宅労(「拓郎」ではありません.工学部辞めた後は「宅浪」でしたが...)ですので,あまり大きく変わらないのではと思っていたのですが,何かが違うなぁと感じていました.それは,拙宅の庭の横の道路の通行量が激減していることでした.町内にゴルフ場があるのですが,全く休日の朝にゴルフ場へ向かう車の気配がないことでした.

 

写真は拙宅の「猫額庭」の枝垂れ桜です.すでに随分と以前に終わってしまい,今は葉桜ですが,お花見気分だけいかがでしょうか

f:id:DocTak:20200426190318j:plain

猫額庭の枝垂れ桜(既に花は落ち,サクランボが出てきております)

第53回の実セミナー基礎Aの開催は中止しましたが,ウェビナーを使って開講しようと思っています.5月23日,24日の両日に開催します.両日とも内容的には同じです.ご都合の良い方をお選びいただきご参加ください.physicalな実セミナーでは困難な,参加者とのチャットやアンケート,クイズも考えております.日本全国何処からでも参加できます.

 

詳細はこちらからどうぞ.

http://www.touch-sss.net/article/13956810.html

 

 

 

 

TOUCH WEBセミナー基礎A-14後半を公開しました.2020年度シリーズセミナー基礎Aの受付も開始しました.

WEBセミナー公開しました.

基礎A14の後半のWEBセミナーです.(TOUCHのWEBページからです)

YouTube版はこちらから,

スマホ,携帯の場合は,こちらからどうぞ.

 

学会が推奨する3つの簡易検査(改訂水飲みテスト,反復唾液嚥下テスト,フードテスト)の内,前2者についての問題は前回のWEBセミナーで扱いました.

今回は,「フードテスト」について,その問題点を私たちの筋電図学的研究を中心にした口腔生理学的見地から指摘しています.「ティースプーン」は規格があるのか?「プリンなど」という食品は物性は同じと考えて良いのか?グリコのプッチンプリンも明治のジャンボプリンも名糖の柔らかプリンも全て同じ物性なのか?今朝の朝の番組では,最近は固めのプリンが流行っているそうです.3gから4gの分量はどちらが良いのでしょうか?成人でも小児でも3~4gで良いのでしょうか?段々判らなくなってきました.検査する側が困ると,もっと困るのは患者さんですよね.大丈夫でしょうか?

10分05秒の動画です.

2020年度第1回目のセミナー,基礎A受付開始しました.

今年度のセミナーのスケジュールが一部決まりました.

5月31日 基礎A(池田商工会議所)

8月2日 基礎B(池田商工会議所)

アドバンストとVPFも開催予定ですが,日程と開催場所は決まっていません.

 

今日は3月末のような陽気でした.庭の梅が勘違いして早めに咲き始めました.

f:id:DocTak:20200213180835j:plain

猫額庭の早咲き勘違い梅

 

明けましておめでとうございます.今年もよろしくお願い申し上げます.

宮崎県歯科医師会+栄養士会合同研修会に行ってきました

第52回口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能セミナー受付中です.

第1回TOUCH認定士限定の実習セミナーも受付を開始しました.

奮ってご参加ください.

f:id:DocTak:20200116105947j:plain

大根櫓-宮﨑農業遺産候補


 先週の日曜日,宮﨑県歯科医師会のお招きで,宮崎県栄養士会との合同研修会で講演させていただきました.歯科医療の本質は,「不自由なく食事を摂取して低栄養を防止すること」と「所属する社会が容認する話し言葉(acceptable speech)を表出すること」の二つの機能を改善して,社会参加を支援することにあると思います.

 すなわち,歯科疾患の治療はゴールではなく,数多ある口腔機能リハビリテ-ションのための手段の一つでしかないのではないでしょうか.もちろん,歯科疾患の治療は重要ですが,歩いて診療室に来れなくなった方に,診療室を運ぶような歯科疾患治療だけで生活参加を支援できるとも思えません.その場合に考えないといけないことは山ほどあり,当然他職種の力をお借りしつつ介入することですね.

 

 宮崎県歯科医師会の研修会では,もう一人の栄養士会の講師の先生に向けて「他職種連携のための職種はどのようなものでしょうか」との質問が出ていました.これは個人的な経験ですので,当てはまらない場合があることを承知の上で,「固定された職種の代表メンバーが,定期的に集まって会議を行っている場合,ルーティンワークになってしまうことで効果は低い」「職種にかかわらず,暴走気味でも音頭取りする人がいるチームの方が連携は進む」「対象者の生活環境,ライフステージによってチームメンバーの構成を柔軟に調整すると上手く行く」と感じています.

 宮崎県歯科医師会の先生方と栄養士会の先生方との有機的な連携が進むことを応援したいと思っています.

 

 写真は宮崎空港に設置されていた「大根櫓」です.大根を干して「本干し『たくわん』」を作るのだそうです.目指せ!農業遺産登録(が目標だそうです.頑張れ!).