宮崎県歯科医師会+栄養士会合同研修会に行ってきました
第52回口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能セミナー受付中です.
第1回TOUCH認定士限定の実習セミナーも受付を開始しました.
奮ってご参加ください.
先週の日曜日,宮﨑県歯科医師会のお招きで,宮崎県栄養士会との合同研修会で講演させていただきました.歯科医療の本質は,「不自由なく食事を摂取して低栄養を防止すること」と「所属する社会が容認する話し言葉(acceptable speech)を表出すること」の二つの機能を改善して,社会参加を支援することにあると思います.
すなわち,歯科疾患の治療はゴールではなく,数多ある口腔機能リハビリテ-ションのための手段の一つでしかないのではないでしょうか.もちろん,歯科疾患の治療は重要ですが,歩いて診療室に来れなくなった方に,診療室を運ぶような歯科疾患治療だけで生活参加を支援できるとも思えません.その場合に考えないといけないことは山ほどあり,当然他職種の力をお借りしつつ介入することですね.
宮崎県歯科医師会の研修会では,もう一人の栄養士会の講師の先生に向けて「他職種連携のための職種はどのようなものでしょうか」との質問が出ていました.これは個人的な経験ですので,当てはまらない場合があることを承知の上で,「固定された職種の代表メンバーが,定期的に集まって会議を行っている場合,ルーティンワークになってしまうことで効果は低い」「職種にかかわらず,暴走気味でも音頭取りする人がいるチームの方が連携は進む」「対象者の生活環境,ライフステージによってチームメンバーの構成を柔軟に調整すると上手く行く」と感じています.
宮崎県歯科医師会の先生方と栄養士会の先生方との有機的な連携が進むことを応援したいと思っています.
写真は宮崎空港に設置されていた「大根櫓」です.大根を干して「本干し『たくわん』」を作るのだそうです.目指せ!農業遺産登録(が目標だそうです.頑張れ!).