TOUCH口腔機能回復センター http://touch-clinic.jp/ (舘村歯科クリニック内) 一般社団法人TOUCH http://www.touch-sss.net/

口腔機能の歯医者-DocTak舘村卓のささやきⅡ

摂食嚥下障害や音声言語障害に悩む方々のお役に立てる情報を提供します.

TOUCH Team for Oral Unlimited Care and Health
限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団
口腔機能の歯科医師 舘村卓は以下の代表を務めています
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令和元年度 第1回目基礎セミナーA終了しました.

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池田商工会議所で開始


 5月19日,令和になっての最初の基礎Aセミナー終了しました.前代未聞の10連休を挟んでいたため,参加される方が少ないのではないかと危惧しておりました.55名の方の出席をいただきました.有り難うございました.当日は,相変わらずの「場面晴れ男(場面雨男)」の面目躍如で,素晴らしい天気に恵まれました.

 次回は8月18日,暑い夏に同じく池田商工会議所で基礎B(評価)の開催です.VE(嚥下内視鏡検査)やVF(嚥下造影検査)は,all mightyでしょうか?関連学会ではgold standardとしていますが,本当にそうなんでしょうか?口腔機能が廃用化している場合,指示に従えない場合にも有効な強力な検査法とは言えません.

 

 対応する上で重要な評価は,「今,食べているか」「食べていないか」から始まります.食べて良いかどうかは,臨床の現場では通用しません.

 「改訂水飲みテスト」は,大きな口腔容積の成人でも体格の小さな子供でも,同じ量の水を使った評価に信頼性はあるでしょうか?

 「反復唾液嚥下テスト」は口腔乾燥症の場合も評価できるのでしょうか?乾燥していると口腔を湿らせる旨の注記がありますが,唾液成分ではないですし,検査前に口腔清掃すれば刺激唾液が出ますので,再現性や信頼性は担保できるでしょうか?

 「フードテスト」では,プリン「など」をティースプーン1杯(3-4g)とありますが,プリンの物性もティースプーンのボウルの大きさも規定されていませんし,口腔容積が異なれば,同じ分量の食事も処理様式が相違します.

 このあたりの問題を,生理学的背景に基づいて明らかにし,その上で合理的で現場で使える評価方法をお話します.

 

詳細はこちらからどうぞ.