TOUCH口腔機能回復センター http://touch-clinic.jp/ (舘村歯科クリニック内) 一般社団法人TOUCH http://www.touch-sss.net/

口腔機能の歯医者-DocTak舘村卓のささやきⅡ

摂食嚥下障害や音声言語障害に悩む方々のお役に立てる情報を提供します.

TOUCH Team for Oral Unlimited Care and Health
限界無き口腔ケアと健康のための医療福祉団
口腔機能の歯科医師 舘村卓は以下の代表を務めています
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次期TOUCH摂食咀嚼嚥下ウェビナー新シリーズ募集開始しました

ウェビナー新シリーズの基礎A募集開始です(+少し思うこと)

 まだまだphysicalなセミナーの開催には程遠いようですが,何となくこれが常態になってくるのかなぁという感覚もあります.

 一社TOUCHとして協力させていただいています川西市歯科医師会立訪問歯科センターでの定例セミナーを,ほぼ半年ぶりの9月6日に行ってきました.ほぼ半年間,ウェビナーでの開催,奈良医大での講義も遠隔,学会での編集委員会も遠隔等々,ほとんど世間の人々とご対面することがなかったため,何だか異様に気分が高揚しました.

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川西歯科医師会建物

 大学を辞して久しいですが,少し大学の空気を吸っていた者として気になる記事がありました.日経新聞に1週間ほど前の8月29日に39歳以下の教員の数が6年間で12%減っている一方,中堅(49-59歳)とシニア(60歳以上)は,この6年間に増加しているという記事がありました.すなわち,大学教員も大衆超高齢化しているということですね.これは主要18大学(RU11+7大学)での調査に基づくものだそうです.任期無しも任期ありも39歳以下の若手教員は減少しているとのことです.

 39歳以下を若手として20代前半と同様に扱ってよいのかという疑問は脇に置いておいて,なぜこうなったのでしょうね.5年でfireされるような任期あり教員に,敢えてなることを求める人はいるのかなと思いますが,いかがでしょうかね.5年後に成果が出なければ,路頭に迷うことになるのは怖いです.それも39歳になってから....

 今,海外留学する人や研究で海外にでる日本人が減っていますが,これも同様に帰国後の身分保障がなければ出ないでしょう.選択と集中という言葉のもとに,特定の先端的な研究にお金が集まりますが,この「先端的」という意味は何でしょうか?イノベーションは,「よそ者」「若者」「馬鹿者」によって成し遂げられるとのことですが,既に世界的に評価されている研究は過去の研究と言えるのではないでしょうか.

 日本にはデータアナリストがいないことや,どこかの外国での流行りを「先端」という人が滅茶苦茶多いことは,今回のコロナ禍で実感しましたし,相変わらず,「起こってほしくないことは起こらない」と考える日本であることもわかりました.この国を背負う若手の支援をしないで,この国は大丈夫なのかと思っています.どこかの誰かが根拠もなく作った(聞きかじってきた)基準で評価される若者は怒っているでしょう.

 

さて,表題のウェビナー新シリーズ11月から再開です.また一社TOUCHのHPをご覧ください.http://www.touch-sss.net/

 

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世界でここだけの鼻咽腔閉鎖機能セミナー(ウェビナー)募集開始しました

(一社)TOUCHウェビナー 口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能セミナーの募集を開始しました.

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口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖不全(医歯薬出版)


シリーズウェビナーの4回目は,口蓋帆咽頭閉鎖機能(いわゆる鼻咽腔閉鎖機能)についての基礎から臨床までの解説です.詳細はこちらからどうぞ.

口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能は,適切にspeechする上で必須の重要な機能です.近年には,摂食嚥下機能の要衝でもあることが明らかになってきていますが,ほとんどの成書にも正しい情報が記述されていません.

今回のセミナーは,軟口蓋運動を中心とする「口蓋帆咽頭閉鎖機能」についてです.この機能についての研究者は世界的に見てもほとんどいません.すなわち,今回の口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能セミナーは,世界的にも例のないセミナーです.

なぜ,なぜblowing訓練はだめなのか?なぜ吹き戻しと鼻息鏡では鼻咽腔閉鎖機能の評価はできないのか?なぜ構音訓練が一つの例外を除いて嚥下障害には効果がないのか?完成した形だけを真似たスピ-チエイドやPLP(軟口蓋挙上装置)に効果がないのか?などを音声言語生理学と摂食嚥下生理学の視点から解きほぐし,どう考えて対応するのかについての指針を提供したいと思います.

是非,speechの臨床に関わる方々にお勧めします.

第55回TOUCH摂食咀嚼嚥下ウェビナー アドバンストコース終了しました.

ウェビナー第三弾 TOUCHセミナーアドバンストコース事例検討終わりました

7月26日,8月2日とウェビナーによるTOUCHセミナーアドバンストコース,事例検討を終了しました.50名あまりのご参加をいただきました.有り難うございました.

参加された方々のお住まいの地域は,

北海道2,宮城1,東京3,神奈川1,群馬1,静岡1,愛知3,三重1,滋賀1,京都2,和歌山3,兵庫6,岡山1,広島2,鳥取1,沖縄1,他は大阪でした.

ウェビナーを3部(開催回数6回)開催して気づいたことですが,遠方からのご参加が可能であるのは当然としても,近隣の地域でもphysicalなセミナーの場合に直線距離は短くとも移動に時間を要する地域からもご参加いただけたことは,TOUCHの理念を知っていただく上で良かったことかと思っています.

もちろん,physicalなセミナーの場合には参加してくださる方々のお顔を拝見しながらですので(クスっと微笑む程度の)ギャグへの反応が遣り甲斐につながるのですが(何が目的やねん?と言われそうですが),ウェビナーの場合には反応が判らないところが欠点と言えば欠点です.ただ,チャットやアンケ―トを実施中に行うと,結構臨場感や受講者の方とマンツーマンで対応しているような気分になれ,随分と慣れてきました.

 

次回は,少し間が空きますが,9月13日,20日に,「世界で唯一,ここでしか聞けない口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能セミナー(長いので,VPFセミナー)」を開催します.相当にマニアックですが,摂食嚥下機能と音声言語機能の要衝で,ヒトにしか備わっていない機能VPFについて解剖,生理から臨床までをお話します.

speech person(speechに関わる職の方々)には,ご参加いただけると幸甚です.

 

写真は,当方の事務所/クリニックの入り口です.こんなところから発信しております.ほぼ限界集落,お友達は,猿,鹿,猪,各種取り揃える鳥類,自分の家と勘違いしている野良猫です.

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TOUCH事務所/TOUCH口腔機能回復センター

 

ウェビナー アドバンストコース 受付開始しました

ウェビナー基礎Aおよび基礎Bでの理論に基づいた実際の事例への対応法を考えます.

www.touch-sss.net

COVID-19の猛威が消えませんが,なぜ高齢者で重症化し,なぜDMの方々で重症化するのかということ

や小児での発症程度の低さ,初期の味覚障害や嗅覚障害の背景なども,ACEⅡの局在性や年齢による相違,唾液量の相違などから,少しずつ理解できるようになってきました.口腔ケアによって刺激唾液の分泌を促すことの必要性も感じるところではあります.もちろん,理解できるようになったからと言って即座に解決するものでもありませんが.

 

(一社)TOUCHでは,ウェビナー基礎A,基礎Bに続いて,両ウェビナーでご紹介した理論を実際にどのように実践するのかについて,アドバンストコースで引き続いて事例を提示して考えてみたいと思います.

ご興味の御有りの方はこちらからどうぞ.

 

 

ウェビナーB 終了しました

「第54回基礎セミナーB(ウェビナー基礎B)評価を極める」終了しました.

背景疾患に関わらない,生活環境の相違があっても,指示に従えなくても可能な評価方法についての解説を,6月28日,7月5日に開催しました.摂食咀嚼嚥下機能の臨床現場で使える評価法のご紹介に多くの方のご参加をいただきました.

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ウェビナーB_看板

 

COVID-19のためにphysicalなセミナーが開催できなくなり,ほとんどの学会や研究会などでも「紙面学会」,Zoom学会などに移行しております.

私たちTOUCHも恒例の基礎Aのウェビナーに引き続いて基礎B(評価)もウェビナーで開催しました.前回同様,北海道から九州までの広範囲の地域から,日程や移動の時間などが制約になりphysicalなセミナーにご参加になれなかった皆様にもご参加をいただきました.

 

physicalなセミナー開催の場合,開催会場の予約状況に応じた開催日の決定,テキストや受講票の印刷ならびに発送の時間,受付要員の確保等々,実施までに多くの時間を要し,さらに受講される方々には遠方からでは宿泊や旅費等の負担から考えると必然的に関西ならびに東京(案外,多くの便があり,TOUCHの開催会場である池田市商工会議所や大阪大学コンベンションセンターは,空港からも近いため便利でした)に制限されます.

ウェビナーでは,開催協力会社が提示するいくつかの制約はありますが,同じセミナーを週を変えて複数回開催することができ,参加者の皆さんのメリットは大きいものがあると思っています.

今回は「評価」について,介入しながら評価する,食べて良いかどうかは問わず,食べているかどうかから始める,TOUCHの評価方法の考え方をお話しました.

 

一方,ウェビナーの最大の欠点は,「息抜きの冗談とギャグが受けているかどうか不明」という大阪人が最大に重要視する点の確認ができないことです.チャットだけでなく発言を許可すればよいのですが,何のセミナーか判らなくなるのでしませんでした.した場合,どうなるのか少々怖いです.

 

次回セミナーは7月24日,26日,8月2日に開催する予定で,実際の取り組みについて事例を提示してお話します.

詳細はTOUCH HPにUPいたします.

ウェビナー基礎A 14日(日)に再度放送します.

ウェビナー基礎A再度2時間ずつに分けて実施します

COVID-19禍でビクビクしながらも生活しなくてはならない毎日ですが,皆さんはいかがお過ごしでしょうか.

少しお話を.

コロナウィルスがACEⅡ酵素を介して細胞内に入り込むことが明らかにされています.ACEⅡの分布局在性については,すでにSARS後の研究によって,肺胞上皮に多いことから罹患した際に劇症型の肺炎に速やかに移行すると言われています.

一方,ACEⅡが,舌粘膜上皮や唾液腺管上皮にも多く分布することが示されています.すなわち,初期に味覚障害が生じることや唾液が少なくなる状態,例えば糖尿病,降圧剤の服用者等に重症化する傾向があることが理解できます.

安全な誤嚥防止姿勢を採り,理論に基づく口腔ケアによって刺激唾液の分泌を促すことが必要ではないかと思います.施設や病院では,外部からの来訪を断っておられるところが多いようですが,万全の防護体制を採って,口腔ケアを行うことは勧められることではないかと愚案しています.

 

さて,先日開催しましたTOUCHウェビナー基礎Aでは,上記したようなことをお話しました.好評であったため,開催まで時間がないのですが,急遽再度開催する予定を立てました.どうぞご興味の御有りの方はTOUCHのHPまでどうぞ.

 

写真は春先に「額描庭」に咲いた梅の実で製造中の梅シロップです. 

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額描庭の梅の実から製造中の梅シロップ

 

TOUCH摂食咀嚼嚥下セミナー基礎A(ウェビナー基礎A)開催しました.

5月23日,24日にウェビナー基礎A開催しました.

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 Stay homeのために多くの企業ではテレワークに,教育場面ではe-learningになっています.私どもTOUCHも4月31日にphysicalなセミナーを予定していたのを中止し,webでのセミナー(ウェビナー)に替えて,去る23日,24日に開催いたしました.

 

 中止を4月に決定してから,ウェビナー開催の案内までの時間がほとんどなかったのですが,2日間で61名の入場をいただきました.physicalなセミナーでは,近畿2府4県からのご参加が多かったのですが,さすがwebですので,広い範囲からのご参加をいただきました.北海道(2),秋田(1),宮城(2),群馬(1),東京(2),神奈川(2),福井(1),富山(2),愛知(2),滋賀(1),京都(7),大阪(11),奈良(2),和歌山(3),兵庫(9),愛媛(1),鳥取(7),岡山(1),広島(1),福岡(1),沖縄(2)でした.ありがとうございました.

 

 4時間のセミナーで,従来の内容をup-to-dateし,新型コロナとACEⅡの唾液腺管上皮や舌上皮での局在性の関係のお話もさせていただきました.ウェビナーの良いところはchatができるところなのに,1回目にはchatしていただいた方のお名前が見えていたことで,不快な思いをされ,ご迷惑をおかけいたしました.1回目の参加者の方々にはお詫び申し上げます.

アンケート内容を参考にして,今後もウェビナーを開催していきたいと思っております.また詳細についてはTOUCHホームページでご案内いたします.

 

TOUCHホームページ http://www.touch-sss.net/